技術顧問
私は、日産プリンス東京販売株式会社で、メカニック、フロントマンを経て、塗装の仕事に(チーフとして)従事し、20年近く携わって来ました。塗装のスペシャリストを自負してきましたが、技術と知識を生かしてみたいと思うようになり退社しました。
資格は国家2級ガソリン&ディーゼル整備士
日産車体塗装士1級等です。
現在は、東京自動車大学校で講師として塗装技術を指導しています。
退社後、人生の第2ステージの準備をし始めていた頃、「塗料に水を添加して塗装できる!」という水(?)があると聞きました。その水を開発していたのがエコ・アカデミークラブ株式会社でした。
テストした結果は、「従来にない塗装し易さ」・uミストが少ない」「塗着率が良い」などの良いところが沢山ありました。
カラーベースは勝手に並んでくれます。クリヤーベース肌が細かくて、キレイです。まるで電着塗装のようです。
マーチCUPに出走する車でも試しました。非常に発色が良くキレイに塗装できます。クリアベース肌が細かいので、磨きが非常に楽です。
開発担当者に「この水は電着作用があるのですか?」と尋ねてみたところ、「はい、そうです。この水を利用した電着ガラスコーティングも開発済みです」という答えが返ってきました。それがマジックウォーターでした。
「水でコーティングできる」という説明に、当然ながら疑問を持ちました。
しかし、私のモットーは「
信じない・疑わない・まず試してみる」ですので、試してみたのです。
研磨などの下地処理をしない(水垢などの汚れを落とすのはもちろんです)で施工した場合は、有機系のワックスやコーティング剤と比べると、施工前と施工後の違いを感じにくいかもしれません。
しかし、洗車のついでに使い続けると、確実に塗装の発色・光沢は良くなっていき、汚れにくくなります。
ポリッシャーを使って愛車を一度きれいに研磨してからマジックウォーターを施工してみました。
すると、何とも言えない発色と光沢が出て感動しました。これは、プロ用コーティングとしても十分使用できると思いました。
その後、洗車のついでにマジックウォーターをスプレーしながら拭きあげていますが、このような簡単なメンテナンスだけで、施工当初の発色・光沢が維持されているのです。その持続効果には、正直驚いています。
薄暗い場所でもここまで写り込むのは凄いと思います。
エアーブローで空気を当てながら拭き上げると、硬化促進効果があります。施工終了後に走行しても同じ効果があります。
施工面積の少ないオートバイ(スクーター)は、ヘアードラーヤーで空気を当てながら拭き上げると良いでしょう。
拭き上げ完了後に、ドラーヤーで施工面を暖めるさらに効果的です。
マジックウォーターはメッキ部との相性も抜群です。
ガラスの成分が塗装分子と電着・架橋結合するコーティングですので、塗装表面自体がガラス質になっていくと言えます。
塗装に触れてみると、キュキュっと音がしてガラスと同じ質感を感じます。塗装組織の密度も高まり、硬度も少し上がっているようです。
マジックウォーターは、拭き上げる時の摩擦によって電着メカニズムが働きますが、高圧で噴きつけることでも電着メカニズムが働きますので、私は、マジック・ウォーターを利用したガン噴きコーティングを考案し、現在、普及活動中です。
電着塗装と同じ原理によって、ガラスの成分が効果的に電着・架橋結合します。ウォーターガラス
>>コチラは、ガン噴き施工を一般ユーザー様向けに考案したものです。
マジックウォーターをいろいろなコンパウンドに配合して、新しいタイプのコンパウンドの開発も行っています。
マジックウォーターを配合したコンパウンドで磨くと、ポリッシャーの回転・圧力で高まる電荷作用によって、ガラスの成分が塗装に電着します。つまり、磨きながら塗装面をガラス質にすることが可能になるのです。
私のコーティング施工法は、
マジックウォーター配合のコンパウンドを数種類使いながら塗装面を磨き、磨きながら塗装面をガラス質にしていくので、磨き終えたと同時にコーティングも完了!と言える手法です。最後の仕上げとしてマジックウォーターを施工しています。
「ペイント・コンディショナー」も、マジックウォーターを配合したコンパウンドですので、磨く時のクロスの摩擦によってガラスの成分が塗装に電着し、塗装面をガラス質にしてくれます。
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マジック・Eォーターは電着や電気メッキ等の原理を応用しているコーティングと位置づけていますが、一般のユーザー様は
理解しにくく、又にわかには信じ難いと思います。
しかし、試してみれば、従来のコート剤とは違い、塗装自体の質感が変っていくことを体感することができます。
是非、お試しください。
技術顧問
小澤 満夫